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公演会場■The Garage Studio in EDINBURGH
 公演期間■2003年8月17日〜25日(8回公演)
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<企画の目的>

山本周五郎の江戸時代を舞台にした小説「ひとごろし」を戯曲化したものを、英語に翻訳し、ドラマリーディング(台本を持たない)としてエジンバラ演劇祭で公演します。
3名の日本人俳優が、4人の役を演じ、また、その1人が語り部にもなり、生で琵琶を演奏する。演出は、前進座で周五郎作品を数多く演出し研究してきた十島英明です。
日本の文学を海外で紹介し、理解を得るのは大変難しいことですが、英語劇に脚色し、演劇のスタイルを用いることにより、共感し、楽しんで頂けるものと思っております。
山本周五郎作品には、常に強い者よりも弱い者、裕福な人間より貧困のどん底にあえぐ人々、日の当たる場所よりも、日陰で縁の下の力持ちのように黙々と生きている市井の人々の苦しみや悲しみ、そして生きる喜びがこめられています。
「ひとごろし」は、江戸時代の武士の“上意討ち”をテーマにした作品です。この時代はまだ“目には目を”の時代ですが、弱い者の味方を得意とする作者は、この作品でも、力を力で押さえるのではなく、知恵で治める方法を描いています。
昨今の世界情勢を観ますと、対話を無視し、武力で全てを解決しようと言う風潮が広まっています。力を力で押さえては、何も解決しません!後には廃墟のみが無惨に曝されるだけです。
私達はこの作品を通し『武力に勝る人類の英知』を、お客さまに感じ取っていただきたいと願っています。


<あらすじ>

主人公の双子六兵衛は家中一の憶病者と言われ、本人もそう信じ込む程だった。
喧嘩口論が嫌いで、犬が怖い。
ところがどうしたことか、そんな六兵衛が、上意討ちの討手を買って出た。
相手は半槍と剣の名人と言われるお抱え武芸者・仁籐昂軒。
剣術の稽古すらろくにしたことのない六兵衛が、尋常で勝てる相手ではない。
ところが、六兵衛はひょうんなことから名案を思い付き、見事に上意討ちを果たすのである。
さて、その方法とは?


<公演詳細>

   出演■上山克彦
      吉岡小鼓音
      伊藤哲哉
 琵琶演奏■伊藤哲哉
   黒衣■工藤榮子・新見真琴

   原作■山本周五郎
   脚本■稲田和浩
   脚色■Elizabeth Handover
   翻訳■北條ミホ
   演出■十島英明
 演出助手■Elizabeth Handover
   後援■大和日英基金/(財)日商岩井国際交流財団/グレイトブリテン・ササガワ財団
 企画製作■吉岡孝子・菊地 廣
 公演会場■The Garage Studio in Edinburgh(イギリスのエジンバラ演劇祭参加)
 公演期間■2003年8月17日〜25日(8回公演、22日は休演)
      14:15開演
  入場料■7pond/6pond(割引)
      割引は学生、身障者、老人

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