やの雪
テルミンの世界
触れずに音を出すという不思議な楽器≪テルミン≫
それは1920年代に発明された世界最古の電子楽器
その音色はまるで人の声のように優しく
そして懐かしさを覚えます
まるで魔法をかけたようにこの不思議な楽器を奏で
年齢・性別・国籍を問わず聴く人を魅了していく
稀代のテルミニスト・やの雪
彼女が奏でる過去と未来が交錯する心の音楽を
どうぞお楽しみください
★1920年代にフランス系ロシア人、レオン・テルミン博士が発明した『世界最古の電子楽器』
です。「ラジオのチューニングを合わせる時に出る音を、音楽表現に使用してみたい」、という博士のアイデアから生まれた楽器です。実際、当時のテルミンには真空管が使用されていました。
楽器に触れずして音を出すことから、『21世紀からやってきた未来の楽器』と賞賛され、アメリカをはじめ、世界中から注目を受けました。
★映画ではあえて不安定な音色を使うことで、『白い恐怖』(監督:ヒッチコック)のサントラに始まり、
『地球の静止する日』(監督:ロバート・ワイズ)、『失われた週末』(監督:ビリー・ワイルダー)他、
サイコ・スリラー映画等で恐怖心を煽る効果音として使用されたりしました。
★音楽界ではビーチボーイズ、レッドツェッペリン、ブライアン・イーノ他の海外アーティストを初め、日本では小山田圭吾(コーネリアス)、高野寛、関口和之(サザンオールスターズ)など、様々なミュージシャンに注目され、レコーディングやコンサートで使われています。
★ピアノ、バイオリン、太鼓、フルートなどの一般的に知られている楽器は、吹く、叩く、触れる
というある程度の決まりの中で音を出します。
★しかし、テルミンは楽器本体に触れずに音を出します。そして、ここを触ればこの音が出るという
決まりごとは、テルミンにはありません。
テルミンの演奏は、まるで見えない空間に漂う音を紡ぐかのように行います
★そして、演奏場所が変われば空間も変化するため、毎回同じ空間を触っても同じ音が出るとは限らないという、ある意味不安定な楽器ですが、同時に奏者の技術や音楽性に加え人間性までが演奏に反映されてしまうという
音が出る仕組みは想像以上に簡単。木箱から伸びる2本のアンテナから球状に電磁波が放出され、この電磁波を手で干渉することで音が出ます。縦に伸びるアンテナで音の高低を、横に伸びるアンテナは音の強弱を調整します。この音の高低、強弱を空間で操りながら音楽を奏でます。
木製のボックスから出る音は、バイオリンやヴィオラのような弦楽器の音のようにも聞こえます。
電子楽器でありながら生楽器のような優しく懐かしい味わいを持つ音色です。発明当時は「木箱から弦楽器の音が聞こえてくる」と、人々には魔法のように思えたことでしょう。
初めてテルミンの演奏を観た人は、手に触れずに演奏をする奏者の手の動きや姿に驚き、「木の箱を前にして、空中に手を遊泳させているだけなのに、なぜ音が出るの?」と、不思議な思いで一杯になります。こんな不思議な第一印象を持たれるテルミンですが、
何よりの魅力は楽器そのものに歌心が備わっていること です。
つまり、音を出して演奏するだけではなく、
優れた奏者によって奏でられる時に初めてテルミンの音色は
まるで人の歌声のように昇華し、聴くものに感動を与える のです。
これこそが、テルミンが人々を魅了してやまない理由です。
幼少の頃からクラシックバレエ、モダンダンスやパントマイムなど体を使って表現することを学んできました。その後、音楽活動をしながら絵画や舞台美術等、様々な芸術家活動の中で、運命のテルミンと出会います。
やの雪は、「テルミンは見えない空間を踊り描く心のドローイング」と考えています。過去に経験してきた様々な芸術的要素がテルミンを通じ一つに表現されています。
だからこそ、やの雪の演奏には演奏技術はもとより、表現力の素晴らしさ、クラシックからロック、ジャズや唱歌やオリジナル曲にいたるまでの多彩な音楽性、見た目に飽きさせることのない芸術性が兼ね備えられているのです。
テルミン奏者であり一人のアーティストであるやの雪の演奏は、見て聴いて楽しむことが出来るという他に類のないエンターテインメントです。
また、テルミンの楽器としての可能性を更に追求し、様々な試みにも挑戦していいます。
本来、楽器自身が電磁波を放出しているため、多くのテルミンを並べて演奏すると楽器自体が互いの電磁波を干渉しあうことから、同時演奏は不可能と言われておりました。
しかし、やの雪はテルミン四重奏をはじめ、16〜20人のテルミン・オーケストラを編成し、常識を覆すことに挑戦しております。
また、電子楽器だからこそ出来るエフェクトを加えたオリジナル曲や、2005年フジテレビでO.A.されていたアニメ時代劇『サムライちゃんぷるー』1話分全てのBGMをテルミンで作るなど、多様な表現に挑戦し続けています。
★通常、休憩を挟んだ2部構成(各40分、休憩15分程度)で演奏をしております。
テルミンは和音が演奏出来ない単音楽器ですが、ピアノ、リュート、ギターの伴奏やデジタル音源カラオケを利用したりすることで、様々な音楽を楽しんで頂けます。
☆第1部ではクラシックを中心とした、比較的落ち着いた音楽を中心に演奏
☆第2部ではオリジナル曲をはじめ、クラシックジャンルに入らない様々な音楽を演奏
*ご来場者の年齢層やコンサート企画内容による演目曲のご相談は、別途お受けしております。
★テルミンをご覧になった方々のほとんどは「自分でも音を出してみたい」と思われます。実際にこの不思議な楽器をより理解して頂くためにも、第2部開始前や公演日の前後でワークショップ開催し、実際にテルミンに触れて頂く機会を設けることも可能です。但し、全てのご参加者の方に触れて頂けるかは企画次第となります。
★実際に、年齢を問わず楽しんで頂ける楽器であることは、過去の演奏会でも証明済みです。
ワークショップでの親子体験や、老人ホームでのボランティア等で、多くの方々に楽しんで
頂いております。
クラシック
バッハ:『アヴェ・マリア』『G線上のアリア』、
サン・サーンス:『白鳥』『アヴェ・マリア』
ドビュッシー:『月の光』、カッチーニ:『アヴェ・マリア』、
シューベルト:『アヴェ・マリア』『野ばら』
チャイコフスキー:『謝肉祭』より水族館
グリーク:『春』『メロディ』『ソルヴェイクの歌』
マスカーニ:『歌劇・カヴェレリア・ルスティカーナ』
ショパン:『ノクターン』『別れの曲』
ベートーヴェン:『月光』、エルガー:『愛の挨拶』
ドボルザーク『母に給えし歌』
ラベル『亡き王女のパヴァーヌ』
ウエルナー『野ばら』、フォーレ『パヴァーヌ』
ホルスト『惑星』よりジュピター、G.フォーレ『夢のあとに』
プッチーニ『私のお父様』、ラフマニノフ:『ボカリーズ』
サティ:『ジムノペディ・・・』
ルネッサンス期古楽曲 他
サウンドトラック
『ゴッドファーザー・・・』
『白い恐怖』
『追憶』『シェルタリングスカイ』
『ニューシネマパラダイス』
『バグダットカフェ』〜コーリング・ユー
『ティファニーで朝食を』〜ムーンリバー
『耳に残るは君の歌声』〜ザ・パールフィッシャー
『オズの魔法使い』〜オーバー・ザ・レインボー
『メアリー・ポピンズ』〜チム・チム・チェリー
『プリンス・オブ・エジブト』『ロミオとジュリエット』
『シンドラーのリスト』『スマイル』
『ピアノレッスン』
『ミッション・インポシブル』
ジャズ・ポップス・トラッド
『サマータイム』
『グリーンスリーヴス』
『コンドルは飛んでいく』『イフ』
『スカボロー・フェア』『草原情歌』
『マハリラの花』『ケルト民謡』
『アメージンググレース』『マイ・ウェイ』
『ロンドンデリー』『モスクワ郊外の夕べ』
『遠き山に日は落ちて』『浜辺の歌』
『エーデルワイス』『荒城の月』
『ふるさと』『里の秋』『蘇州夜曲』
The Beatles『Yesterday』『Michelle』『Because』
Queen『We are the Champion』『Bohemian Rapsody』
オリジナル
『リフレイン』『イフ』
『一寸法師』『築城せよ』
『ソング・フォー・デス』
『アトランティス』
『クリスタル・ファーム』
『ブラウエ・ブルーメ』
『モルダヴァイト・レイン』
『ロータス』『オデュッセリア』
『太陽の戦士』『スィーヨースィー』
『ゼベル』『魂のうた』