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長嶺さんに出会えて良かった! 作詞家 吉岡 治
凄い!ほかに言葉は見当たりません。
〈歌〉は人々の心の中に侵入し、それぞれの思いのなかで増殖していきますが、眼には見えません。
私は生まれて始めて〈歌〉の力と形を見ることが出来ました。
長嶺さんに出会えて良かった!
猛烈な色香を放ちながら咲き続ける姿は驚異的だ。 読売新聞 祐成秀樹
4月に一週間行われた公演では、「夜桜お七」「熱い河」などの演歌と共に女の情念を表現した。
紫の振り袖、赤い襦袢と、鮮やかに衣裳替えをしながら、狂おしく身もだえ、しどけなく立ち尽くす。
熱くなると、もう止まらない。
壁や床に背中やひざが強く当たっても踊り続け、ちぎれそうなほど体をそらせる。
迫真のパフォーマンスに客席は熱狂した。
妙技と体を張ったパフォーマンスを惜しみなく披露することが昔からの“炎の舞姫”の持ち味だが、古希(70歳)を超えてもエネルギーや勢いは衰えていない。
猛烈な色香を放ちながら咲き続ける姿は驚異的だ。
えらいものを見ちゃったなあ… 音楽評論家 小西良太郎
髪も着物も袖も裾も、振り乱して長嶺は踊った。
飛び散る汗や荒い呼吸までが、じかに伝わる距離で僕らはそれと向き合う。
しかめた眉、憑かれたような眼差し、歌詞をなぞるように小さく動く唇、空中をかき回す両腕、激しく回転する腰、舞台を走る足。
時に端から端へ転げまわる体、壁にへばりつく体。
全身をめいっばい動かして、それが極限に近づいた時に挙げる怪鳥のような声…。
≪これは一体、何なんだ?≫
長嶺の激しい表現行為は、生々しく、まがまがしく、ものものしい。
それが不思議な興奮を生み、奇妙に高いボルテージで、ダイレクトに見る側の胸を撃つ。
美しいとか巧みだとか、凄いとかさすがだとかの感想が生まれる前に、悲哀と怯悦が交錯
するような衝動で、いきなりこちらの涙腺を直撃するようなところがあった。
「えらいものを見ちゃったなあ…」
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