パニック・シアター紹介

1980年に現在の主宰者 女優の中村まり子と、演出家・大間知靖子が、現代フランスのコメディーを上演する事を目的に発足。当時の文芸坐ル・ピリエの協力を得て、公演活動を始めるが、一時期中断。
1985年より、中村まり子と制作の亘理千草の二名で、「小劇場に大人の観客を!」
その都度、スタッフとキャストを集め、あえて集団・劇団の型式を避け、公演も回数にこだわらず、上質のものを、不定期にやって行く事で、作品のグレードを保つ事に主眼を置いています。
1994年、中村まり子が〔劇団三人芝居〕結成に参加。亘理も他方面で活動しながら、一方でパニック・シアターの公演を続ける。
2000年、劇団解散を機に、劇団員若手4名がパニック・シアターに参加。
ここを足場に活動方法を模索し、俳優として、又、演劇人として、それぞれが成長し、なお且つ、本来のパニック・シアターのコンセプトである「小劇場に大人の観客を呼ぶ」事を目的として、21世紀の活動を続けたいと思っております。
新劇・小劇場等のジャンルにとらわれず、この仕事に関わっている多くの人間が、少しでもクオリティーの高い作品を、観客の皆様にご提供できるよう、「小さくても良いものを」と、心に念じつつ、あえて劇団型式の不自由さを捨てて、努力していきたいと考えております。
21世紀の日本人に、私共が一層欲しいと望んでいるもの
・・・人間は美しく、優しく、素晴しい生きものだ・・・
と感じられるような、上質で、人に優しく、時には挑発的に、時には面白おかしく、「今日は観に来て良かった」と言って頂けるような作品づくりを求めて、頑張ってまいります。

○名称の由来○

パニック・シアターでは第1、3、4回の公演に(つまり3回も!)「麗しのモナ・リザ」(初演時は「レオナルド・ダ・ヴィンチは正しかった」)という、フランス・コメディーを取り上げております。
この、今では幻ともいえる過激(?)なコメディーの作者は、フランスの奇才・奇人と言われているローラン・トポールさん。
小説家、劇作家、シナリオ・ライター、漫画家、画家、俳優と、まさにマルチな活躍ぶりで、既成の芸術を否定し、その才能を、挑発的な活動で表現している人なのですが・・・
こう説明すると堅苦しいので、解り易く言うと、かなり“プッツンなおじさん”なのであります。
彼は1960〜70年代頃、フランツ・アラバール(日本でも有名な劇作家)等と「グループ・パニック」というのを結成し、演劇界やその他の表現社会に挑戦していきました。“パニック・シアター”は、この“グループ・パニック”から拝借したものです。
後日、中村がフランスへ行き、トポール氏ご自身に会って、ちゃんと許可を頂きました。
その折の中村自身の、トポール氏の印象は、

噂通りの奇人、でも只の奇人ではない。
ものすごく相手に気を使い
その眼はまたものすごく優しく
演劇や映画をこよなく愛し
自然体でいられない人種(型式や格好にこだわる人々)を嫌い
人間同士の一期一会の素晴しさを教えてくれた。
大好き!

なのだそうです。トポール氏のその辺りの人間性が、パニック・シアターの在り方に大きく影響を与えている事は、間違いないでしょう。
それでなくても一本の芝居を作り上げるという事は、毎公演、必ず誰かが、あるいは何かがパニック状態になるものです。
製作の台所(財政)がパニックなのは当り前。
そんな意味でも“パニック・シアター”は仲々いいネーミングだと思っております。

★ローラン・トポール情報 〜トポールに興味を持ってしまった方へ

アニメーション「ファンタスティック・プラネット」(シナリオ)
小説「幻の下宿人」(*)「リュシエンヌに薔薇を」(早川書房・刊)
出演映画「ノスフェラトゥ」(クラウス・キンスキー主演)「スワンの恋」(ジェレミー・アイアンズ主演)(*)小説「幻の下宿人」は、「テナント」という題名で、ロマン・ポランスキー監督・主演で映画化されています。

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(ブログにはトポール氏本人のインタビュー映像がありますよ!)