いとうせいこう×奥泉 光

G・ガルシア=マルケス

『予告された殺人の記録』

2007年5月22日(火)

『シーズン2』の5回目は終了しました。

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作品梗概

『予告された殺人の記録』

この作品には作者自身の仕掛けとして、殺されたサンティアゴの親友であり、また、殺した側の親戚関係にあたる語り手の<わたし>が登場し、いわば中立的な立場の探偵となって、人々の記憶や裁判所の調書をもとに、約三十年前の事件の全貌を明らかにするという、一種の推理小説となっている。

町をあげての盛大な結婚式の翌朝、花嫁アンヘラが処女でないことが知れて実家に返された。妹の名誉のために、双子の兄たちは妹が白状した相手の男・サンティアゴ・ナサールを殺すと予告した。
ところが、この あまりにもあからさまな予告と、それを聞いた人たちの殺人回避への努力がなされたにもかかわらず、 殺人は実行され、サンティアゴは滅多切りにされた。 一体、事件はなぜ避けられなかったのか?

舞台は共同体としての町。
事件のきっかけを作ったのは、よそ者として流れてきた青年、バヤルド・サン・ロマン。
彼は、訝しがられながらも次第に共同体に食い込み、やがては近代的な人間、英雄と祀り上げられ、アンヘラを結婚の相手として選ぶのだが、彼女自身は望んでいなかった。
町をあげての婚礼は、いわば英雄に捧げる犠牲(いけにえ)の儀式のように盛大に行われた。
ところが、神聖であるべき花嫁のアンヘラが汚れていたことが花婿のバヤルドに知られ、彼は誇り高くアンヘラを実家に返してよこす。
妹の名誉を傷つけられたアンヘラの双子の兄たちは、名誉回復のため、妹が挙げた男・サンティアゴの殺害予告をする。
町中の人々が彼らを引き止めているこのあまりにもあからさまな状況の中、この不合理な事件は、まるで人々を宿命のごとく操り、ハンサムな青年・サンティアゴをスケープゴート(犠牲の山羊)として選び、彼は殺害されてしまう。
厳粛な共同体として存続してきたこの町にいったい何が起こったのか・・・・・

その答えは、<わたし>が提供する資料から読者にご判断いただきたい!

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